理事長挨拶

理事長
自然からの惠は、ことばで言い表せないほど深く、今も生きいきと私たちを育んでいます。幼い頃、体で受けとめた言葉は“自然は生きている”という大地の存在感でした。

今もなお、自然に励まされ、知恵を得、命あるものの姿に感動する小さな私ですが、かって農耕民族として栄えた大昔の人々に、郷愁すら感じるこの頃です。

一方、過度とも言えるほど、物の豊さや便利さ・速さを求めてきた世界は、温暖化を招くなど、今や人類は危機的状況に置かれていると言っても過言ではありません。

さらに、今日の社会は、戦争や飢餓、犯罪や人間の心の荒廃、こどもたちのメディア障害、較差社会など、多くの課題を抱えておりますが、こうした時こそ、豊かな自然の営みに目を向け、何が大切なのか見い出して欲しいと願っています。

特に、長崎県は4千kmに及ぶ海岸線と5百余の島々を有し、入江や河川沿には里山が発達し、人々は豊富な照葉樹林や針葉樹林を身近に感じながら、生活を営んでおります。

また、都市周辺の自然や広葉樹林は多くの市民の憩いの場として親しまれてきました。

ネイチャーゲーム(Sharing Nature With Children)は、これら自然を、みなさまと共に分かち合いながら、それらを共感し、その豊かさに気づくことをねらいとした活動です。

星野富弘さんの詩集に、次のような詩があります。

“のろくても いいじゃないか

新しい 雪の上を 歩くようなもの

ゆっくり歩けば 足跡がきれいに残る“


自然を背景にした環境の活動をライフワークとしておりますが、ネイチャーゲームは、身近な生活や自然環境の保全についても良き知恵を与えてくれます。また、多くの仲間の人間的な魅力にも学ばされており、一人でも多くの方々が活動に参加され、楽しみながら豊かな感性を養いつつ、これからの時代にかかわって頂きたくご案内するものです。

春海賢一